先日、プロモーションで福岡と熊本に来られた外山啓介さんに、取材の合間をぬってオフィス・ムジカもインタビューをさせていただきました!朝早い時間から夜遅くまで、ぎっしり詰まったハードなスケジュールの中、予定外のムジカの取材にも常に穏やかで、誠実に質問に答えようとする姿が印象的でした。
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--昨年9月からドイツへ留学されてますがドイツのハノーファーを選ばれた理由から教えて下さい。
「やっぱり先生ですね。習いたい先生がハノーファーにいたっていう事が一番大きいですね」
--その先生は、どうやって探されたんですか?
「ドイツに行ったときにレッスンを受ける機会があって。その時に"あ、この先生に師事したい"って思ったんですよ。で、後日改めて連絡をして。じゃあ学校はそこにしようって。学校は規模は大きくないんですけど、バレエとかもあって、違うジャンルの色んな生徒さんがいて楽しいですね」
--日本とドイツでの教え方と明らかな違いってありますか?
「教え方についての明らかな違いっていうのはないと思うんですよね。ぼくがドイツにいてすごく思うのは、(ドイツは)クラシック音楽に対する意識が違うんだなってことですね。演奏会に行くことも自然だし、生活に本当に馴染んでるんだなって言う事が感じられて良かったな、と思ったことと、ヨーロッパではどういう風に春を迎えるのか、春になったらどういう花が咲くのか、そういう瞬間を感じる事が、もしかしたらレッスンと同じくらい大事なのかなって思います。そういう事が音に反映してくるんだと思います」
--言葉が大変なのでは?と思ったんですけど、ドイツ語はある程度勉強して行かれたんですか?
「僕はもう、(ドイツに)行ってからですね。とりあえず行ってしまおうと」
--レッスンの時は、言葉は大丈夫ですか?現場で憶えていくっていう感じですか?
「レッスンの時ってわかるんですよ不思議と!知らない単語が出てきても何となくわかるんです。あとはレッスンを録音して、あとから調べて憶えていくっていう。そんな感じなんです(笑)」
--何年くらいドイツで勉強される予定ですか?
「4〜5年行けたらいいなあと思ってます」
--7月8日に"ラフマニノフ"をテーマにした第3弾のCDを発売されます。先日レコーディングが終わったばかりだそうですが、前の2作の時と比べて違いは出てきましたか?
「体力と集中力は、1回目、2回目に比べたらだいぶ持つようになってきたかなー、っていうのはすごく思う。1回目ってもうほんとに、ちょっと弾いたら"もう無理です"っていう感じだったんですけど。今回は余計なことに気を使わなくなった。あー、もう疲れた!とか、あんまりそういう事が気にならなくなったというか。弾くことだけに集中できた気がします」
--夏のツアーのプログラムがショパンとラフマニノフですが、ご自身で決められたんですか?
「そうですね。僕はいつも前半と後半で、やりたい曲を1曲決めるんですね。で、今回のラフマニノフはピアノ・ソナタ(第2番)、ショパンはスケルツォ4番だったんですけど。そこからどういう風につなげようとか、どういうメリハリをつけようとかっていう感じで決めていきます」
--デビューから2年ちょっと経って、ステージに向かう気持ちに変化はありますか?
「緊張するとかプレッシャーは変わらないです。でも3年目になって、ひとつひとつがどれだけ大事かって、すごく考えるようになったなっていう風に思いますね。今回のツアーも大きなチャンスを与えていただいて、どれだけ大変なことかって。どれだけたくさんの方が僕の演奏会ひとつして下さるために、お力添えをして下さってるかとか、そういうことをすごく感じるようになって。で、その方々に唯一できる恩返しっていうのが、僕はほんとにいい演奏をすることでしかないですので。1年目2年目っていうのは、自分が弾くことで精一杯だったんですね。そうではなくて、プロのピアニストとして3年目なので、自分の弾き方だとか音楽に対する執着だとか愛情も、一段二段三段と掘り下げていかなきゃならないと思うし。1年目2年目と同じではいけない。同じだったら意味がないんで。今回は相当気合いが入ってて。僕もすごい楽しみだし」
--8月の熊本・福岡の公演に向けての意気込みと、ファンの方に向けてのメッセージをお願いします。
「8月26日と30日は、ツアーもほぼ終盤で、特に福岡は千秋楽というか最後なので。僕は熊本も福岡もすごく好きなホールで、すごく楽しみだっていうことと、今回留学して初めてのツアーっていうことで、どれだけ成果を出せるのか、すごく楽しみです。絶対楽しいので絶対に聴きにきて下さいっていう感じです」
--日々生活していくなかで心がけていることは?
「素直になることと、真摯でいること。音楽に対して真摯でいることです」
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